手順2 製品についての記述手順3 製品の用途、対象消費者の明確化
製品説明書を作成し、扱う製品の原材料及び最終製品の特性を明確にします。また製品がその後、どのように取り扱われるか、どういった利用者、グループがその製品を消費するのかを明確にします。
作成された製品説明書は、手順5で行う、製品の作成工程においてどこに危険が潜んでいるか(ハザード分析)を判断するための重要な基礎資料となります。
製品説明書に記載すべき事項
- 製品の名称及び種類
名称:商品名、一般的な名称
種類:製品の区分
- 原材料に関する事項
添加物、食品製造用水なども記入
- 添加物の名称とその使用量
2に記載した添加物のうち、使用基準のあるものについて記載
- アレルキー表示
ハザード分析の情報として、使用原材料に由来するアレルギーを記載
- 容器包装の材質及び形態
容器包装の合成樹脂の種類
包装形態(含気包装、真空包装)
- 製品の特性
微生物の管理に影響する物理的・化学的正常及び特性を記載
水分活性、pH、糖度、塩分濃度等、微生物の殺菌処理(加熱、凍結、塩漬、燻煙等)
- 製品の規格
食品衛生法に基づく規格
業界団体の基準
自社基準
- 保存方法
- 消費期限または賞味期限
表示上の期限、製造日より何日か
- 流通上の注意事項
利用者の手元に届くまでに注意が必要なこと(給食等の温度管理等)
- 喫食または利用方法
そのまま供食、再加熱後供食、他製品の原料に使用
- 喫食の対象者
一般消費者、乳幼児、病気療養者等
(製品説明書記載例)
製品名:〇〇の鯖の味噌煮 会社名 スーパー〇〇 △▲町店
製品の名称及び種類 | 製品の名称:鯖の味噌煮 種類:加工魚介類 |
原材料に関する事項 | 鯖(冷凍、ノルウェー産) スライス生姜(冷凍、中国産) 味噌(小麦、大豆を含む。国産) 食塩、砂糖、料理用酒、みりんタイプ調味料(全て国産) 水 |
添加物の名称とその使用量 | なし |
アレルギー表示 | 表示義務アレルゲン 小麦(味噌由来) 表示推奨アレルゲン 大豆(味噌由来)、鯖 |
容器包装の材質及び形態 | 容器:ポリスチレンフードパック(食品、添加物等の企画基準(厚生省告示第370号)に準拠) ラベル:コート紙 |
製品の特性 | 加熱殺菌 |
製品の規格 | 法的基準:なし 自社基準:一般生菌数 1×10⁵以下、大腸菌群 陰性 |
保存方法 | 保存方法:10℃以下保存 |
消費期限または賞味期限 | 賞味期限:製造後2日 |
喫食または利用の方法 | そのまま、もしくは電子レンジなどで加熱後に喫食。 |
喫食の対象消費者 | 一般消費者 |
製法について
バックヤードにて冷凍サバを調理当日に流水で解凍する。下処理後に三枚おろしにして全ての材料を合わせてホテルパンに入れ、スチームコンベクションオーブンで煮る。調理後はホテルパンのままブラストチラーで冷却し、フードパックに盛り付けて、ラベルを貼る。冷蔵ショーケースに陳列して販売する。