HACCPプランの作成②手順9(原則4) モニタリング方法の設定
モニタリングとは、各CCPが適正に管理されているかどうかを判定するために、あらかじめ計画した方法に従ってCLを観察、測定または試験・検査を行うことです。モニタリングにおいては次のようなことが要求されます。
- モニタリング方法が簡易または自動で結果を得られるものであること
モニタリングは実際の作業工程において行われます。そのため、業務の負担となるようなものでは確実な実施が期待できなくなります。 - すみやかに結果が得られる方法であること
CLの逸脱(管理状態の不十分)が発生した際にすばやく対処し、その影響を最小限に留められるよう、判断が容易であることが望ましいです。 - 連続的または相当の頻度で監視できる方法であること
モニタリングの連続性は、CL逸脱製品を遡って特定できるトレーサビリティ性につながります。可能な限り連続して監視できる方法を選択します。 - 測定結果に対する判断基準が誰にでも理解できる管理項目であること
HACCPプランは定期的に検証をして見直しを図ることが重要です。そのためには、誰にでも理解できる正確な記録をつける必要があります。
HACCPチームは、上記の点に注意しながらモニタリング方法を検討・設定します。具体的には、次のような事項を決定しておく必要があります。
- モニタリング対象物の決定
何をモニタリングすべきかを決定します。 - モニタリング機器・方法の決定
どのようにモニタリングするのかを決定します。 - モニタリング頻度の決定
いつ、どのようなタイミングでモニタリングするのかを決定します。 - モニタリング担当者の決定
誰がモニタリングするのかを決定します。